長野で灯してきました

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4.24 長野で灯してきました

長野での聖火リレーは

やはり物々しいものとなってしまったが

それでも前夜にロウソクを灯す夜を開いてよかったと思っている

100パーセントの雨予報はロウソクを灯し始めた時から止み始め

朝を迎えるまでの夜は本当に平和な時が流れた

その夜 長野には行けないけれど

ロウソクを灯して祈りますという人や

家族とチベット問題を話し合いますという人

多くの友人に伝えてくれた人

様々な形の祈りが起きていた事も知った

本当に悲しむべきは

チベットで亡くなっている方達や

残虐行為をしている中国の人々のことではなく

そのような問題が起きているにもかかわらず

知らぬ振りをしたり

何かのせいにしてすましてしまう

そんな自分がどこかにいる事が一番悲しい事と思う

村々が道によってつながり

貿易によってつながり

電話や手紙でつながる

今ではインターネットで情報は際限なく手に入り

自分が行ったこともない場所の事も沢山知ってしまう

それは良い事でもあるが大変な癖がついてきている

多くの出来事を耳に入れても、それをうまく処理する為に

感情をすてる癖がついてきている

それは本当に気がつかないうちに

遠い国の話だからと、ちがう宗教のことだからと

日本で起きている原発の問題や、高尾山のトンネル工事のことだって

国がやっている事だから、まさかそんなにひどい事はしないだろうとか

チベットのひどい目にあっている人達の事を想う

中国人で実際弾圧している人や反対している人たちの事も想う

世界中のこの出来事に対して行動し、心を削っている人達の事も想う

また同じように

弾圧や虐殺が起きている場所の人達の事も想う

でもそれ以上にそういった事に対して

あきらめたり

誰かのせいにして終わりにしようとする

そんな自分と向き合う為にロウソクを灯す

日々麻痺していく自分の為に

諦めたくない

一つの悲しみと向き合い

しっかりとその感情をもらい今を生きる

その今の自分らしく有る為に

この個人的行為に

多くの個人がそれぞれのできることで参加してくれた

そのコラボレーションは本当に楽しく

天気は涙の雨を止ませ

その時多くの人達が美しいと感じていた

世界から

多くの人が思う世界から見たらこれは本当に小さな出来事

それでもこの時間とこの場所が

平和の内に拡がっていけたらと思う

自分と同じようにこの活動自体もとても小さなものだけど

きっと参加していた人達の体の中は大きな光でいっぱいだったと思う

人一人ができる事は小さい

それを認識できる事は自分を知る事

等身大の自分を知る事

それはきっとそれぞれの中にある光を知る事だと思う

しっかりと光り、輝いていれば

それぞれが触れる世界は明るいものとなる

賛同してくれた人達に改めて感謝したい

心からのありがとうを

そしてこれまでロウソクを灯している現場に訪れた事がなかった

母がこの日は一人でやってきてくれた

一年のうちでもなかなか逢う事がなく外で逢うという事もない母と

この夜

ともに灯す事ができた事は自分にとっても素晴らしい時間となった

2009.4.24 JUNE


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