夏至フェスを終えて

ひさしぶりに代々木公園の夏至フェスに参加する

そこで
マイクをもち
言葉を伝える

言葉をもって想いを伝える

どこまであの場所で

あの時に伝えるべきことが届けるべきところに届いただろう

ふりかえることなく
そのまま
新潟中越地震震源地にひとり

車で向かう

たくさんの
言葉があふれ

たくさんのろうそくを灯し

そして
ひとり
車で向かう真っ暗な道でとりかえす

からだに開いた穴を埋めるように
言葉を取り戻す

一人何度も往復した福島への道を思い出す

あの時も開いてしまった穴を埋めてくれたのは音楽だった

また青谷明日香ちゃんの曲が流れた

楽しい未来を夢見て

幸せそうに眠るこどもたち

楽しい未来を夢見て

本を読んで涙するおとなたち

くらいくらい夜が

ドームのように街をつつんで

闇に負けじと街の灯が

静かにはげしく燃えてる

みんな本当は
幸せになりたい

急ぐひと休むひといるけれど

みんなほんとうは笑いたい

影をじべたに落として

悲しい戦があって

悲しい歴史をくりかえしても

闇に負けじと

街の灯が静かに激しく燃えてる

ワタシは山のてっぺんから

人間達の街を見下ろす

みんなうちゅうにかこまれた

小さなちいさなともしび