福島 INORANさん

福島原発のある町、双葉町
今も町に帰る事ができないみなさんたちのところにINORANさんと逢いに行ってきました
INORANさんは桜ギターという世界に一台だけのギターをFender社とのコラボで制作されました
それをこれからオークションに出品し落札金を双葉町へ!としてくれました
仮設で暮らすみなさんを訪ね、そして仮設町役場を訪問し
伊澤町長はじめ職員のみなさんと交流してきました
一番印象に残ったことですが
職員の方々のストレスチェックをしたところ
他の被災地の職員と比べて三倍くらいの危険な数値が表れているという言葉でした
役場職員のみなさんも住民のみなさんと同じ被災者です
家を流された方もいれば、家族を亡くした方もいます
それでも住民のみなさんのサポートをしなければいけません
震災からこれまで常に
電話であったり直接的なクレームや、頭ごなしにどなられるといったことが続いたそうです
「おめたちは仕事があっていいよな」
「税金で食ってんだからちゃんとやれ!」
住民のみなさんの大変なこと
やるせない想いなどの窓口が役場であったからだそうです
最近ではようやくそういったことが減って来たと言っていましたが
三年間です
おなじ被災者でありながら
同じ町民でありながら
三年間そんな仕事を続けてきました
これはきっと
この町の多くの方が
奥さん子供を離れたところで生活させ
自分は原発をなんとか安全に停めなくては!と原発で働く方々も同じなのだと思います
「止めればいいのに
早くやめてにげちゃえばいいのに」
今の時代どこを見ても
だれかのせいにして終わりにします
責任なんてほんとは存在しません
だから
もうやめて逃げちゃえばいいのに
そんなふうに思います
今も原発はどうしようもないことになっています
でもそれをなんとかしようと懸命に働いていてくれる双葉町のみなさんがいらっしゃいます
その家族達への補償は東電も国も充分にはおこなっていません
原発のある町の双葉町、大熊町のみなさんは避難先の福島県内で
「おめえたちはこれまでさんざん原発の恩恵をうけてきて今は被害者だ!っていって補償金たんまりもらってっぺ」
なんてことも言われます
その言葉を口にする人を悪いとは思いません
同じ町の人同士なのに
同じ県の人同士なのに
悲しい事です
震災直後物資を持って行った福島いわき四倉で
「おめたち東京のもんのために電気作って来たんだぞ」
それでいいと思います
東京に暮らす
自分にはまだできることがあります
INORANさんはずっと活動を停めずに
「次はどうする?
まだ終わりじゃないでしょう!」
と勇気を与えてくれます
原発反対と訴えてた自分が
原発を停める事ができなかった責任があります
今も大変なことになっている福島の原発をなんとかしなければ
そして被害にあったみなさんをすこしでもなんとかしなければ
子供たちとちゃんとむきあうことは出来ません
同じ国に住むもの同士が
いがみ合うのではなく
助け合いそして喜びあえる日が来ますように