福島南相馬から川内村へ

福島南相馬から川内村へ
福島のみなさんが言う「6号がもう通れるから」
と、まだ放射線量が高い地域でも
道路は通れるようになってしまった
南相馬に行く時に飯館村を通っている
田んぼだった場所も草原に変わり
今では盛んに住宅の除染作業が始まっている
ここに暮らしていた人達は避難生活を続けているのに
この町を通らなければいけない自分が
なんだかいつも申し訳ない気分でいた
震災直後も津波被害のあった場所より
そこから避難している人達に逢いに行っていた
暮していた人はいないその場所に
外部の人間が出入りすることは気分のいい事ではないはずだ
以前にくらべて飯館村の数値は低くなっているが
6号や常磐道の一部は数値がとても高い
地元の人たちは言う
「いちいち許可証を申請するのは大変だ」と
でもだからといって誰でも通れるというのはどうかと思う
「免許証をみせれば地元だってわかるんだからそのくらいのチェックはしたらどうか」とも言っていた
地震が起こり津波がやってきて原発事故が発生し日本中が大変だ!
と騒いだ時から3年以上の月日が経ち、みんなが変わった
それがいいとか悪いとか言わないが
あの時の自分としっかり今でも向き合い
自分自身の道は変わらずに走り続けたいと思う