今を生きる

 

それぞれの想いと人生が交差して感動が生まれる

支援とかボランティアとかという言葉で友人を誘いたくはない

「今を生きる」

価値観

そしてリアリティ

否定することではなく

ともにその瞬間を生きるというリアリティ

 

 

 

 

Love for Nippon
2015年10月14日 ·
ラブフォーニッポン月命日スタッフレポート
https://www.facebook.com/LFN311/2015.10.14

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いつもお世話になってます。
ステンシルアーティストの守矢努です
普段は東京でデザインやステンシルという型紙を使って印刷をする技法で物を作ったりする仕事をしています。

キャンドルジュンさんとはフェスなどのお仕事をご一緒させていただいてまして
お声をかけていただき、今年から行ける月だけですが、参加させていただいてます。

もともと参加したい気持ちは強くありましたが、いざ始めようとすると
なかなかコツが掴めなく、ステンシルでなにができるのか?という壁にぶつかりました。
最初の頃は、子供達に喜んでもらいたいという観点から、色数を沢山持っていったり
可愛らしい柄を沢山用意したり、イロイロなアイデアを試したりしました。
刷る物もダルマの提灯だったり、雪に直接ペイントしたりと、試行錯誤でした。
それなりには盛上がるものの、なにか肝心なものが欠けているなといつも思っていました。
頑張らなくてはという気持ちが空回りして
自分目線の一方通行的で表面的なコミュニケーションになってしまっていました。

このままだと、自分のためにやってることになってしまっている・・・

ある日、ふと1つのアイデアが浮かびました。地元ネーム入りエコバッグです。
シンプルに自分達の場所の名前をバッグにプリントするのです。

実は裏話がありまして、私事で恐縮ですが、父が3年前に他界して、母が今年の6月に他界しました。
それに伴い、実家を処分することになりました。それまで当たり前として存在していた
生まれて育った場所や父母がなくなりました。
私の場合は、年齢などを考えればしょうがないことと思っていましたが
実際にその時が来てしまうと、
うまく表現できないのですが、自分の軸がなくなってしまったというか、心がグラグラとして
とても不安定な気持ちになってしまいました。
ちょっとしたアイデンティティークライシス(自己喪失)でしょうか?
そこで、無意識に心が欲したのが、自分のルーツでした。
先祖の事を思う(感謝する)と心が豊になりました。

自分の場所というものが本当に大切なものなのだと改めて体験できました。

そして地元ネーム入りエコバックを始めてみました。

喜んでいただけたのが、子供達もそうですが、それ以上にお父さんやお母さん方でした。

嬉しかったです。

地元の名前をプリントしながらなので、自然に地元の話がしやすくなり
コミュニケーションもとりやすくなりました。

ステンシルの作業は逆に色数も少なくてすみ、沢山の柄みたいなものも必要としなくなりましたので
作業とお話に集中できるようになりました。

自分の場所や亡くなった家族やご先祖様を思う(感謝する)と自分に自信が戻ってくる。

どんなにつらいことがあっても、地元を愛し、感謝して、自分自身に誇りを持って生きて行きてゆく。

それが優しさや愛につながってゆく。

そんなことを、福島の皆さんに教えてもらっています。

豊かな時間と元気をいただいてます。

本当にありがとうございます。

感謝しています。
これからも宜しくお願いします。

2015.10.13 守矢努