7月11日

震災から4ヶ月

何度も訪れた山元町でその夜をむかえられた

土曜日に郡山の避難所から茨城の温泉にツアーをし
日曜日の夕方東京に戻り、そのままユーストリーム番組をし

そしてそのまま気仙沼へ

いくつかの場所をめぐって夕方山元町へ

風はないが

ただ黒い雲が北の空を覆い始め

そしてあきらかに亘理の方は雨が降り始めている

大きな雷も聞こえていた

また今回も
まだ灯す時ではないのかと
おもったものの

避難所に未だに残る
顔見知りの人たちに後押しされ
ろうそくに火を灯し始めた

決まり事もない中

自然にみんなで黙祷をした

あっという間に雨が降り
終わりを告げるだろうと正直自分は思っていたが

避難所の人たちの想いなのか

なくなった家族達の想いなのか

山元町の避難所の上だけは雨が降らず

おだやかな
ろうそくの時を過ごした

のぼったことのあるネムノキが特別に多くの魂をあつめてくれた

これで

終わりではなく

ここからがはじまり

いつも

灯したときに思う

ひとつの終わりと

ひとつの始まり

また

あらたなきもちで山元町の人たちに逢いにいこう