ふくしまからにいがたへ

「ふくしまからにいがたへ」
福島の仮設の皆さんと一緒に
5月から新潟でお米作りをしてきました。
その稲刈りに行ってきました。
新潟中越地震から繋がる
「にいがたからみんなえがおに」のスタッフの
大輔が稲刈りのレポートを書いてくれました。
彼が感じた、福島の方々との交流の中での想いです。
ぜひ読んでみて下さい。
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稲刈りツアー最大の目玉である稲刈りは、たった40分程度で終了。
元農家の皆さんは、手際がものすごく早かったです。
稲の握り方や藁の結び方を教えて頂きました。
被災し、避難するまで日課のように行っていた
農業ができなくなる苦痛を聴きました。
仮設住宅生活の中で、
何もすることがなく、テレビと向き合う日々…
そんな喪失感の中、体調を崩したり、
亡くなってしまう方もいるとのこと。
だから、今回のツアーで、
また久しぶりに稲刈りができてよかったと喜んでもらえました。
でも、やっぱりその笑顔の裏には、
癒せぬ苦しみや悲しみがあるのだと思いました。
それが苦しかった…
言葉が出なかった…
なんと声をかけていいのかわからず、
その笑顔を見ているだけの自分が悔しかったです。
福島の皆さんが望んでいるもの…
それはきっと、
特別ではなく日常なんだと思います。
以前のように、
農業が日常的に身近にあるということが、
1日でも早く福島の皆さんに訪れることを願うばかりです。
それでも、少しでもいいからマイナスをプラスに変えたい
少しでも悲しみを喜びに変えたい
そう思い、
その夜おばあちゃんたちと手を取り合い、
地震がなければ決して生まれることのなかった
この出会いに感謝しました。
失ったものはあまりに大きく、
決して癒えるものではないかもしれないけど、
人と人の繋がりから
独りじゃなくみんなで前に進んでいけたらと
強く思った、今回の稲刈りツアーでした。

にいがたからみんなえがおにSTAFF: 渡辺 大輔
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