パルコココロアート展

このブログを始めるにあたって
自分の言葉を使わないように決めていた

それでも
間もなく自分のことばでそのときに
伝えるべきことをつたえる必要が生まれた

このブログではイベント告知などしないようにも決めていた
それすらも今、やぶってしまった

今年のはじめにはすべてのメディアに出ないと決めた
また
それもあっけなく震災以降やめてしまった

震災以降

3/11以降
自分のルールを沢山やぶってしまっている

ただ
それでもいいと今は思っている

後悔している

ずっと今も後悔している

もっと原発のない世界を創造して
どんな形でもいいから、声を大にして、活動していれば良かったと
かっこつけずに、なりふりかまわず

6ペーパーも、もっともっとつくっていればよかった
もっと直接的に原発を終わりにするためのアクションをすべきだった

後悔している

これまでの人生で後悔なんてしたことがなかった

3/11以降

すべての活動の中心をラブフォーニッポンにした

そのためにうちのスタッフも毎日動き回っている
友人たちももちろん動いている

どんなにかっこつけても

ちっぽけなプライドも
地震は粉々にしてくれた

被災地にいけば行くほどどうでもよくなった

これまで築き上げてきたものもあっという間にがらがらと崩れていく
そして
そのときになって初めて見えてくるものがあった

本当に大切なことが見えてくる

がんじがらめになった大人たちを
おかしなルールやモラルに縛られた大人たちを
地震は解放してくれる

じぶんがこれまで作り上げてきた自分なりのルールも
いつの間にか、ぼけてしまっているものも
地震によってあらためて本当の自分を取り戻させてもらえた

これまでのラブフォーニッポンは決して多くの人が参加できる形ではなかったと思う

始まりからこれまでは
著名人や企業やメディアに対しておおくを訴えてきた

それは
単純に一般の人たちに声をかけて、一緒になって支援活動を行いましょう!
という形だけをはじめにつくりたくなかったからだ

この世界をつくっている大人たちが
変わらなければいけない

誰かがつくった平和の上にあるルールのまま

新しく生まれ変わったこの大地の上を生きることはできない

変わらないルールのままで生きることは難しい

世界が大きく変わった今こそ
本当に必要な循環をすべきだろうし

躍動する大地に
純粋に反応していくなかで、生きたルールが再構築されるべきだ

”仕事を休んでボランティアを!”
ではなく
もっとも崇高な仕事を、今この日本に生きているすべての大人たちはおこなうべきだ

それぞれのもっとも得意とすることで

この大地と、そして大地の声を聞いた被災地の人たちと繋がり合うべきだと思う

今回のパルコアート展は

企画、運営、制作
そのすべてをその世界のプロがおこなってくれた

そして
パルコのスタッフももちろんみんなプロだろう

アーティストたちも同様に表現のプロである

すべてがプロの仕事だとしたときに
これはやはり商業的イベントととらえられるかもしれない

でも自分は知っている
この短期間でこういったことができるためには
多くの人が
既存のルールを破ったり、寝ないで仕事をしなければならない
通常のビジネス以上に何度も頭を下げて、お願いをしてまわらなければならない

このすべてのゴールは
被災地にむかう

その全責任をもちたいのは自分だ

たくさんの苦労をしたスタッフとともに
この責任を被災地で、被災した人たちと精一杯楽しみたいと思う

だから自分はこのイベントをしっかりと、このブログで伝えたいと思う

このひとつひとつが

自分自身との固い約束のひとつとなる

広島で、長崎で、沖縄で、NYで,アフガニスタンで、中国で、神戸で、新潟で、
宮城で、そして福島で出逢ってきた人たちとの約束と同じように

ひとつでも
多くの笑顔を被災地につくる

毎日
一人でも多くの忘れかけている人につたえよう
今を生きることを

自分にできることは
すべてやる

イベント告知期間が短かったために
まだ知らない人たちがたくさんいるだろう

明日はパルコ下の街頭にたってフライヤーを配ろう

毎日を出来る限り生きて眠りたい

そして気持ちよく明日をむかえたい

明日を出来る限り正しく生きれば
きっとその次の正しい明日がむかえられる

自分のやるべき仕事をするために
9/11は福島にいく

その選択が
正しいものとなるための
明日を生きよう

 

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