世界のまんなか

2011 311以降ずっと探している

 

「先生」として尊敬できる人を

何も考えず
この人の後だけ追っていたら大丈夫

この人のやることを手伝ってさえいれば

そんな人をずっと探している

 

 

たくさんのリーダーたちは
それぞれに批判ばかりで

そして多くの人は時が経てば忘れていく

 

6年が経とうとしているが
ずっと自分はあそこから進んではいない

 

 

何度も一人で物資を運び続けたあの時、車でかかっていた曲

 

 

いわき四倉までのあの道を通るたびに

いくつものトンネルをくぐるたびに思い出す

 

 

ーーーーーーーーーー

朝の光が 待てなくて
眠れない夜もあった

朝の光が 待てなくて
間違ったこともやった

僕が生まれた所が 世界の片隅なのか
誰の上にだって お日様は昇るんだ

 

川の流れの激しさに
足元がふるえている

燃える炎の激しさに
足元がふるえている

僕が今見ているのが 世界の片隅なのか
いくら捜したって そんな所はない

 

うまくいかない時
死にたい時もある

 

世界の真ん中で生きてゆくためには

 

生きるということに
命をかけてみたい

歴史が始まる前
人はケダモノだった

 

ーーーーーーーーー

 

ブルーハーツの曲

今は福島に行くたびにたくさんの人が迎えてくれる

穏やかな笑顔
笑い声
再会をよろこぶ

 

声を大にして言うことはもう何もない

 

声を大にしても届かないことを知った

 

みんな静かにそれぞれの生活を続ける

 

慎ましく

精一杯

 

 

与えられるよりもいつも

いつもたくさんの笑顔を忘れない

 

 

この国を引っ張っていく先生は未だに見つからない

 

でも自分の先生は福島に沢山いることを今日改めて知った

 

毎日、まいにちたくさんの支援者もどきが買い物もせず
仮設商店街にやってくる

そんな人達みんなにえがおで頭をさげて
お茶をだして、おかしをだして

「ありがとうね!!」って仮設商店街の先生たちは迎え続けている

 

2011 311

あの時福島が「世界のまんなか」だと思っていた

 

そして
「生きるということに命をかけてみたい」とも

 

来年には仮設から
それぞれの家に戻っていくだろう

 

そこにまた遊びにいき、お茶をだしてもらうこと

 

そしてたくさん笑うこと

 

そこがきっと世界のまんなかで

生きるってことなんだろう