CANDLE11th

「CANDLE11th」

毎月11日は福島県の仮設住宅やこども園などで

「たのしいね うれしいね おいしいね ありがとう!」

とみんなで思える一日を作っています

東京や新潟、宮城など様々な場所から集まる仲間たちと
福島各地から参加してくれる仲間たちとで作る一日です

「震災」、「津波」、「原発事故」

と2011年3月11日の出来事はしっかりと分けて考えるべきですが

「震災」という大きな括りに入れられてしまいます

「震災」と「津波」は自然災害ですが「原発事故」は
自然災害からの事故
「事故」「事件」「問題」という言葉が当てはまるものです
ですが
時が経つにつれこの問題すら風化してしまい
当事者の福島県の皆さんすら
声を上げることが難しくなってきてしまいました

復興を遂げている地域、元から安全であったはずの地域

未だ数値も高く帰れない地域、高くとも帰っていく地域、、、、

補償金の有無や格差などからも
福島県内での軋轢も多くみられます

「いつまでも原発のことを言っていてもしょうがない」

「もっともっと安全宣言を!」

頑張っている福島の方々の想いもあります

水俣病患者被害者の方々の60年以上の訴えから
ようやく
世界的な水銀に関する条約が結ばれました

事件として認識されるまでに時間もかかったと思いますが
この福島で起きていることは
「震災」というものに包まれてしまい
「震災復興プログラム」に当てはめられてしまっています

原発周辺地域で現在も避難生活を続ける皆さんの気持ち

避難をさせてもらえなかった数値が高い地域の皆さんの気持ち

当初より安全であったものの
「福島」であるがために差別を受けてしまう地域の皆さん

除染をして数値が下がったものの
商品が売れない生産者の皆さん

当時子供のことを思って県外に避難したもののいじめにあってしまった家族たち

避難したくてもできなかった多くの家族

現在も不安定なままの原発をなんとかしようと頑張ってくれている作業員とその家族たち

たくさんの「福島県民」がいらっしゃいます

「被災者」ではなく「被害者」であり
誰が「加害者」なのかを
今一度考えなければいけないのではないかと

毎年、毎月、毎日考えています

「もうそっとしておいてほしい」

時折もらうそんな言葉からも

自分がまた別の加害者になってはいないかとも

毎月11日に
たくさんの笑い声と笑顔が溢れる中で

そっと
みなさんそれぞれの気持ちを
授かっています

11/11福島県二本松に私はいます