熊本の旅

 

原発で出た放射性廃棄物は厳重に地下に保管する

再処理工場でも同じようなことをしていた

 

それを見た時にこの国にはいったいどれだけの汚染物質を埋められる土地があるのだろうかと思った

 

昔から

なんでも土のなかに埋めたらいいと考える

 

産廃も遺体も宝物も土の中に埋める

 

土の中であれば

 

ありとあらゆる生物達が長い時間をかけて分解しひとつになっていく

 

それが人間にとっていいかどうかはわからないが

 

長い時間をかけてひとつになっていく

 

原発からでた廃棄物はコンクリートの箱の中におさめられる

 

それはまるで未来のこどもたちへのタイムカプセルのように

 

 

いいかどうかわからないが

あらゆる生物がコンクリートを浸食していかなければなかなかひとつにはならないし

未来の子供たちへのギフトとしてもそれがいいかどうかはわからない

 

何ヶ月か前

ニュースで核兵器400発分に相当するウランやプルトニウムなどがアメリカに運ばれていた

 

あれはゴミだったのか?

いや、とっても高い商品だったのか?

 

キャスターがさらっと話す姿に何か日本の中で起きている「麻痺」を感じた

 

日本にそれだけのものが今まであったんだ

 

何故このタイミングで?

 

この船に爆弾を落としたらすごいことになるのにニュースになるんだ。とも

 

日本製の商品が多くの国からボイコットされている

 

でも太平洋に垂れ流しにしている汚染水にそれほど本気で文句を言ってくる国はいない

 

たしかに日本の原発事故は酷い

 

でもそれ以上に

世界で偉そうにしている国々は

数えきれないくらいの核実験をしている

 

 

だから世界中の数値を調べたらきっと都合が悪いのだろう

 

昨日

汚染されているゴミも一般ゴミとして取り扱う

汚染土も規制がゆるくなるというニュースをみた

 

この「麻痺」はどこまでいくのだろうか

 

唯一の被爆国で

 

大きな原発事故を体験した国がたどる道はこれでいいのだろうか

 

核兵器を見せつけて

 

みんなをだまらせている悪ガキ先進国に対しても

本当にこの道が先進国になる道なのだろうか?

 

 

核兵器を持つ国の仲間入りもできず

震災も多くあり、さらに放射性物質だらけとなったら

生産、販売、観光も売りには出来ない

 

世界から、そして未来から今を見直さなければ「麻痺」が進行していくだけだ

 

原発を止めて

正しい安全基準を、もっとも世界で厳しいあらゆるものの安全基準をつくり

世界の災害に対しては経験を生かしたサポートをする

 

「安全、安心、おたがいさま!のニッポン」

 

それがこの先の日本が進むべき道なのではないかと思う

 

ゴミはお金になる

 

そして「厳しいルール」こそが高いゴミを生み出し

 

「安全」を作り出して行く

 

あとは「これだけ地球の声を聞ける民族は他にはいない!」

と胸をはり

 

熊本や大分に想いを注ぎ

「おたがいさま」と喜びあえる癖をつけるだけだ

東京から福島の原発をなんとかしようとは叫ばない

 

福島から叫ぶ

 

東京から

川内原発を止めろとも叫ばない

熊本で今大変な人達にすべきことをして

一緒に叫びたい

 

「九州にある原発に事故が起きたら九州のものが売れなくなります!

九州に観光もなくなります!

そして九州の人たちはいじめられます!」

 

熊本や大分のみなさん以外の九州の人たちには今言っておきたいです